子宮頸がんワクチン接種

HPV VACCINE

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。しかし、HPVワクチン接種により自然感染で獲得する数倍量の抗体を、少なくとも12年維持することが海外の臨床試験により明らかになっており、子宮頸がんの前がん病変(がんになる手前の状態)を予防する効果が示されています。また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることも分かってきています。

当院の接種状況について

9価ワクチン:シルガード9はいつから接種できるか?

9価HPVワクチン(シルガード9)については、令和5年4月1日から定期接種の対象となっています。

2023年3月12日

接種対象

  • 小学6年生から高校1年生相当の年齢の女子
  • 接種期限:高校1年生相当の3月31日まで

 ※接種時に大阪市に住民登録のある方

接種を逃した方へ(キャッチアップ接種)

  • 平成9年4月2日~平成20年4月1日の間に生まれた女子
  • 接種期間は令和7年3月31日まで

 ※接種時に大阪市に住民登録のある方

 ※未接種の方(一回接種済み、二回接種済みの方は残り回数が対象となります。)

ワクチンの種類

  • シルガード9 9価ワクチン:2023年4月~(予定)
  • ガーダシル 4価ワクチン:これまで接種された方のみ
  • サーバリックス 2価ワクチン:当院では扱っていません
  • HPVワクチンの接種は、原則同じ種類のワクチンで実施します。ただし、サーバリックスまたはガーダシルで既定の回数の一部を完了し、シルガード9で残りの回数の接種を行う交互接種については、医師とよく相談した上であれば、実施して差し支えないこととされています。
  • 現時点において、交互接種における免疫原性や安全性に関する懸念は報告されていません。
  • サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、シルガード9で接種を完了する場合は、シルガード9の接種方法に合わせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
  • 交互接種の場合は、合計3回接種となります。

ワクチンの接種間隔

2価ワクチン(サーバリックス):

1ヵ月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて3回目の接種を行います。

4価ワクチン(ガーダシル):

2ヵ月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて3回目の接種を行います。

※通常接種ができない場合:

2回目接種は初回接種から少なくとも1カ月以上、3回目接種は2回目接種から少なくとも3カ月以上間隔を置いて実施

9価ワクチン(シルガード9):

  • 9歳以上15歳未満の女性:初回接種から6~12ヶ月の間隔を置いた合計2回の接種
  • 9歳以上の女性:2回目は初回接種の2カ月後、3回目は6カ月後に接種

通常接種ができない場合:

2回目の接種は初回接種から少なくと5ヵ月以上間隔を置いて実施すること

2回目の接種が初回接種から5ヵ月後未満であった場合、3回目の接種を実施すること

この場合、3回目の接種は回目の接種から少なくとも3ヵ月以上間隔を置いて実施すること。

予約方法について

電話予約のみ

電話予約のみ受け付けています。

発熱外来の状況とワクチンの入荷状況に応じて臨機応変に対応しています。

接種時の混雑を避けるために、予約時間の5分前を目安にお越しください。

接種費用

全額公費

接種時に必要なもの

  • 母子健康手帳 もしくは 健康保険証など住所・氏名・生年月日が確認できるもの
  • 予診票
ダウンロード
定期接種予診票.pdf
PDFファイル 1.2 MB
ダウンロード
キャッチアップ予診票.pdf
PDFファイル 1.2 MB

予診票は次のファイルをダウンロードしてお使いください。

定期接種とキャッチアップ接種で別々の予診票です。

予防接種法上、ワクチンの接種にあたって保護者の同意が必要となるのは16 歳未満の方です。

そのため、キャッチアップ接種の対象者は、保護者の同意は不要となります。

ただし、本人確認書類(運転免許証、健康保険証等)が必要です。

接種時の服装

新型コロナウイルスワクチンを同じ筋肉内接種です。

接種当日は、肩がしっかり出る服装でお越しください。待合室での密を避けるためにご協力ください。